「Webライターはタイピングが速くないとなれない?」
あなたはこんな疑問を持っていませんか?
確かにWebライターは1日に1万文字以上の記事を執筆することもよくあるため、タイピングは速い方が良いと言えます。
この記事の中では、Webライターとタイピング速度の関連性から、タイピング上達のコツについて解説していきます。
もくじ
Webライターとタイピング速度の関連性
冒頭で述べたように、Webライターにとってタイピング速度は速いほうが良いです。
その理由と合わせて、タイピング速度が速いだけではダメな理由を解説します。
タイピング速度が上がれば単価が上がる
Webライターは、文字単価が決まっていて、1記事の文字数によって報酬が変わることが多いです。
文字単価ではなく、記事単価で案件を受けることもありますけどね。
どちらにしても、基本的には1記事の文字数は決まっているため、短時間で多くの文字を打てれば記事の作成時間が短くなります。
文字単価、記事単価が決まっている以上、記事の作成時間が短くなるほど時間単価は高くなります。
たとえば、タイピング速度の違う2人の人が、同じ単価で記事を執筆したとします。
1記事の文字数:2,000文字
- 1時間に1,000文字打てる人:4,000円/2時間=時給2,000円
- 1時間に2,000文字打てる人:4,000円/1時間=時給4,000円
単純計算すると、上記の通りタイピングの速度が時給に直結していますね。
しかし、後述しますが実際はそんなことはないのです。
yo_taの実力は?
自分はタイピングにはわりかし自信があり、子供の頃からパソコンを触っていたので、普通の人よりは速いと思っています。
寿司打の方で、秒間の平均キータイプ数が出ていますね。
この数値を元に、1時間に打てる文字数を計算してみましょう。
- 7キー/秒=3文字/秒(ローマ字入力なら2キー以上使うので、約半分の3文字としておきます)
- 3文字×60秒=180文字/分
- 180文字×60分=10,800文字/時間
計算結果を見て自分でも笑ってしまいました。
寿司打の結果を元にすると、なんと1時間で1万文字も打てるらしいです。
結論から言えば、記事を執筆する際に1時間で1万文字も打てません。
実際には、1時間で執筆できる文字数はおおよそ2,000文字くらいです。
8,000文字も違いがありますが、この違いこそ、いくらタイピングが速いとしてもWebライターの単価に直結するわけではない理由です。
でも、タイピング早ければ即座に単価が上がるわけではない
タイピングソフトなどで計測したタイピング速度は、目で見た文章を頭で理解したあとに、即座に手を動かして入力します。
見る→理解する→打つの流れですね。
しかし、ライティングは「文章を構築する」という工程が必要となります。
文章を構築して、頭の中でできた文章を打つことになるため、単純なタイピングと比べて打つまでに時間がかかるものです。
子供の頃にやっていた、漢字の書き取りと作文の作成をイメージすると分かりやすいでしょう。
漢字の書き取りは、単純なタイピングと同じであり、作文の作成は記事の執筆と同じです。
漢字の書き取りが速いからと言って、作文の作成が速いわけではないですよね。
タイピングが速い=Webライティングの単価が上がる、ということにはならない事がわかるでしょう。
Webライティングの執筆速度を上げるためには、タイピングよりも事前の準備のほうが大事になります。
こちらに関しては、別途記事を作成する予定ですので、今後解説しますね。
とはいえ、頭で考えたことをキーボードで打つ以上、タイピングは速い方が良いに決まっています。
最低でも、キーボードを見ないで文字を入力するブラインドタッチ(タッチタイピング)は習得しましょう。
タイピング上達の5つのコツ(ブラインドタッチ・タッチタイピング)
子供の頃からタイピングをし続けてきた経験がありますので、タイピング上達のためのコツを解説していきます。
コツ1:指の置き方(ポジション)と動かし方を覚える
どんな物事にも基本というものがあります。
タイピングにおける基本は、指の置き方と動かし方を覚えることです。
基本的に、キーはどの指で入力するかは決まっています。
まずは、画像を見ながらどのキーをどの指で入力するのかを見ながら、繰り返しタイピングして覚えましょう。
ちなみに、自分の場合は頭で覚えていません。体(手)が覚えている状態です。
どこに何のキーが有るかを頭で考えたあとに打つのではなく、日本語を思い浮かべたら手が勝手にローマ字入力をします。
繰り返し繰り返し文字入力を行うことで、頭で考えるよりも先に手が動くようになります。
自分が特別なわけではなく、人間の学習能力によるものですので、誰でも必ずできるようになりますよ。
コツ2:キーボードを見ないことを意識する
Webライターとして活動するのであれば、キーボードは意識せずに入力できるようにならないといけません。
脳のリソースは、キーボードの入力には一切割かず、文章を構築することに割かなければならないからです。
最初は意識的にキーボードを見ないようにする必要があります。
どうしても、はじめのうちは間違っていないかを確認したくなるからですね。
意識してキーボードを見ないようにしながら文字を打ち、その状態が普通と感じることができるまでひたすら繰り返しましょう。
五十音を1日毎に練習するのも良いでしょう。
1日目は「あいうえお(AIUEO)」、2日目は「かきくけこ(KA KI KU KE KO)」という感じです。
コツ3:タイピング上達の魔法の言葉をひたすら打つ
キーボードを見ないことに慣れてきたら、次の魔法の言葉に挑戦してみましょう。
(pa-kingu eria juu de , fan ha zutto yubana wo musu .)
なぜ、この言葉がタイピング上達の魔法の言葉であるかというと、すべての母音と子音、「ー」「、」「。」のすべてを使用した一文であるからです。
この魔法の言葉を素早く入力するためには、日本語を入力する上でよく使用するキーをすべて使えるようにならないといけません。
この魔法の言葉を繰り返し入力することで、指の動かし方が自然と身につきます。
コツ4:楽しみながら練習する
慣れないうちは苦行そのものですが、とにかく続ければ少しずつでも必ず上達していきます。
自分自身では上達しているのかどうかも判断しづらく、第三者的な判断基準があるとモチベーションの維持につながるでしょう。
そこで、ゲームをしながら上達を確認しつつ練習することをおすすめします。
自分もタイピングに慣れるまでは、ひたすらタイピングゲームをしていました。
タイピングゲームのおすすめは、Web上なら、「e-typing」や「寿司打」などがおすすめです。
パソコンにインストールするタイピングソフトウェアでは、「Weather typing」がおすすめです。
Weather typingには一人で練習するモード、CPU対戦モード、オンライン対戦モードなど、複数のモードがあるので飽きることなく練習が続けられます。
他にもいろいろなタイピングゲームがありますので、時間のあるときに探してみてください。
コツ5:とにかく毎日文字を打つ:写経
とにかく毎日文字を打ちましょう。
タイピングは頭で覚えるものではなく、体に覚え込ませるものです。
少しずつでも続けていけば、必ず体が勝手に覚え始めます。
先ほど紹介したゲームを毎日続けるのも良いですが、Web上のページをメモ帳などにそっくりそのまま書き写す「写経」もおすすめです。
ゲームなどでは漢字変換の必要がありませんので、写経を行うことで漢字変換の練習にもなります。
まとめ:タイピングは速いほうが良いが必須ではない
Webライターとして活動するためには、タイピングは速いほうが良いです。
しかし、タイピングの速度がそのまま記事の執筆速度につながるわけではありません。
それでも、ブラインドタッチぐらいはできないと、記事執筆のスピードは格段に落ちてしまうため、ブラインドタッチは必須技術と言えるでしょう。
タイピングは少しずつでも繰り返し行えば、必ず身につきます。
あなたがタイピングに苦手意識があるのであれば、この記事で紹介したコツを元に練習してみましょう。